本日は府中市上下町の墓地に、棹石と上台の文字彫刻の為に回収に来ました。
棹石は前のお題目を変更させていただき、上台には家名を彫刻をさせて頂く事になります。
耐震ボンドを施工している為しっかりと接着していて、しかも粘度があるため、外すことは大変難しく、気を使います。
更に今回は1尺サイズと大きな墓石の為その自重も影響してより外しにくいです。
接地面の目地部分にくさびを少しずつ打ち込み、掛矢(大きなハンマーみたいなもの)で叩いて少しずつ隙間を作っていき、接着を外していきいます。
この掛矢で何度も何度も叩いて、少しずつ少しずつ接地面に隙間を作ります。
少し隙間を作っては、くさびを打ち込み進め、接着を完全に外した後は重機で吊り上げて外します。
無理やりに重機でいきなり吊り上げて外そうとすると石材が欠けたりする可能性がある為慎重に行います。
続いて世羅町の集合墓地にて新しいご縁を頂いたお客様の墓地での測量に来ました。
この写真はその墓地にあったお墓です。左右のお墓の大きさがかなり違いますが、左のお墓が小さいわけではありません。左のお墓も8寸サイズで普通の大きさです。一方右のお墓は1尺4寸サイズとかなり大きなお墓です。自分はこのサイズのお墓は見た事がなく思わず写真を撮ってしまいました。
○寸、という様なお墓のサイズは、棹石の幅の大きさを示すのですが、これらのお墓はその大きさで6寸の差、全体で比べるとこうも大きさが違ってきます。
8寸と9寸のお墓であっても、僅か1寸の違いとはいえ、全体に直すと見た目はやはり大きく変わりますのでよく考えて決めないといけないですね。(もちろん金額にも反映しますし)
建立が昭和14年・・・良くこの山のてっぺんの墓地に運んでこの高さのある、重さのある棹石を据え付けたなぁと・・・
下台の部分がコンクリート製だったため表面が剥離していたので残念でしたが十分威厳のあるお墓だと思いました。