今週は火曜日は大雨、水曜日は雪のおかげで現場にはでられず、工場での仕事がメインとなりました。
今日は先日伺った墓地から持ち帰った部材の施工となります。
花立の筒が小さい事、水抜き穴がない事から追加の穴あけ加工をさせて頂いています。
特に昔のお墓は水抜き穴が作られていない物もあり、花立内の水が凍った際の膨張に堪えられずひび割れる事もある為、気を付けて頂きたいです。
こちらのお墓は芝台がコンクリート製だった為それを一枚石の物に変更、彫刻文字のクリーニング、水祭りにコップの据え付け、笠付花立ての追加、排水パイプ施工という内容です。
花立て等所々に欠けが見られるものの、芝台の新調、文字のクリーニングをするだけで(墓石のクリーニングもさせて頂きましたが)見違えるように素敵になりました。
下の画像2枚はビフォア画像です。
そして下の画像は法名碑の追加彫刻、彫刻文字の色変更を白色から黒色にさせて頂きました。そして笠付の線香蝋燭立ての追加となります。
下の画像の様に色を変えるだけでガラリと印象が変わりました。
因みに同じ墓石の色でも、白を入れると墓石が少し明るく、黒を入れると少し濃く見えるようになります。(明度対比という、一種の錯覚効果によります)
文字の色味を悩まれる際はこういった事も考慮していただくといかがでしょうか?
こちらのお客様は白色は汚れが目立ちやすいからという理由からの色変更です。
高圧洗浄機で白色を落とした後良く乾かして水分を飛ばし、それから黒色を入れていきます。水分が残ったまま色をいれてしまうと色剥げがしやすくなりますので注意が必要です。
しかし・・・こちらの墓石は昭和62年建立の大島石墓石なのですが、艶も良く、欠けも無く約30年も経っているとは思えない状態でした。お墓守をされている御当家の皆様のお掃除、丁寧な扱いが想像されますが、石材としての良さも要因だと思います。劣化の少なさ、経年による色味に深みが出てくる、これが大島石の一つだと思います。