本日は新しい墓石施工に入らせていただきます。現場は府中市上下町矢野にある墓地に伺いました。
お骨が埋められている墓標に合掌をさせて頂き、お骨上げをいったんさせて頂いてから作業を始めます。
お骨を出させていただくにはスコップで慎重に地面を掘っていきます。
だいたい墓標の下、約30センチくらい掘ると骨壺の蓋が出てくるのですが、今回は掘っても掘っても出てくる気配がなく、少しずつ範囲を広げながら50㎝四方を約1m掘ったところで、いったん休憩。。
おかしい、という事で少しずつ場所を更に広げながら掘ると、墓標のあった場所から70センチくらい奥に埋められていました・・・機械で掘るわけにはいかず、力任せに掘るわけにはいかず、時間がかかってしまいましたが何はともあれお骨上げをさせて頂けました。
続いてカロート部分を掘り下げ、排水パイプの施工の為にパイプ部分を掘り下げていきます。これはパワーショベルを使用してどんどん進めていきます。
地面をしっかりと締固めてから基礎の打設後、カロートを施工してレベルの調節を行います。
カロートの施工が終わると化粧真砂をカロート内に敷き、お骨壺をおさめさせていただき、芝台、下台の据え付けとなります。
続いて芝台、下台、戒名碑の下台を据え付けて本日の墓石施工は終了です。
残りの部材は彫刻が必要となりますので、それが済み次第施工となります。
最後にコンクリート製の灯篭が傾いていましたのでそれを修復させていただきました。倒壊防止のボンドを施工させて頂き、据え付け中の永代墓とのバランスを考慮して少しだけ位置を変えさせていただきました。画像は左がビフォア、右が修復後です。
このコンクリート製の灯篭、今ではほとんど施工はされる事はありませんが、数十年前、先々代が現役の頃は安価である為良く施工されていたらしいです。
ですがやはり風化が激しいですね。。。
そして画像にはありませんが、同じ施主様のお宅の施工済みの夫婦墓の追加彫刻の為に棹石の回収、また花立の穴が小さいためお花が挿していらっしゃらなかった為穴あけ加工とステンレス製の花立筒をさせて頂く為に回収させて頂きました。(花立はその場で気づいたことなのでサービスでさせて頂きます)
こちらの墓地ではご縁あって数件施工をさせて頂いています。
関西方面、広島もそうだと思うのですが、お墓の色は基本的には白や青みの色の御影石を使われる事が多く、当社でも例外ではなく黒御影石はあまり使ったことがありません。
ここ最近では唯一の黒御影を使わせていただいたのもこちらの墓地でした。
(わけあって修理をさせて頂く事になっております。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。。。)
墓地の中では一際目立って存在感と重厚感のあるお墓となります。
黒御影石は基本的には吸水率も低く風化のしにくい石が多いです。
ですが経年による色あせする傾向があるものもあり、特に天面部が側面部よりも色あせがしやすいため目立ちます。
様々な種類の石をご用意できますので是非興味のある方はお声がけください。