本日は世羅町西上原地区の墓石施工の最終工事に伺いました。
文字彫刻をした部材の据え付けと、墓前の踏板石の据え付けとなります。
下台、棹石と耐震ボンドと耐震効果のある目地テープを付けて据え付けます。
今回は1尺サイズのお墓でした。
棹石の横幅が1尺ありますので重さもあり何かにつけて扱いが大変です。
今回は1尺2重芝台タイプの地上納骨型墓石です。
一番下の芝台部分は大きくくり抜かれており、その上の芝台部分と合わせて骨壺が十分納まる高さとスペースが確保できます。
この様にする事で、地下カロート式で懸念される納骨室内部への浸水の不安が払しょくされます。
地下カロートタイプですと通常水抜きの為の排水パイプを通すのですが、パイプを通すことが不可能な墓地の場合は地上納骨型をお勧めさせて頂いています。
法名碑は笠付、台石付です。
こちらは法名板が表裏各7枚の板に分かれており、それをはめ込むタイプとなっています。
利点としては、法名の追加彫刻をする場合に法名碑を回収する際、運搬什器を使用する必要がなく、また通常2名での回収のところ1名で済むため金額が低く抑えられるという事があります。
踏板石も据え付けて終了です。
五輪塔は庵治石細目、真ん中の夫婦墓は総大島石(およそ30年前に当社施工)、そして今回の墓石は芝台部分は中国福建省産の青御影石KS98、それ以外は大島石高瀬1等材使用となります。個人的にはこちらの高瀬と、西原という丁場の石が好きです。
大島石の特徴として、石目のグレーの濃さが深い為、少し離れて見ると青く見えるのですが、高瀬、西原はそれが濃い、と自分的には思います。
もちろん、高瀬にも2割材(1等材の1ランク下)などもあり、色目も少し変わりますが。
因みに各丁場で1等や特級等のランクを付けてありますが、同じ等級の石であっても金額が違いますし、勿論石目も違います。そしてお墓を販売する石材店では消費者に対してその様な金額別に独自にランク分けしている事も多く、極上、とか、超特級とかという風につけている場合もあります。
ですがそのランク付けは石材店によって違いますので、相見積もりなどを取られる際は、丁場名(高瀬、とか西原、とか)とランク(特級、1等、2割、2等、カレイ)を確認されることをお勧めします。
施主様には工事に際して多くの差し入れをして頂いて本当にありがとうございました。また最終据え付けまでに時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。
これからも末永いお付き合いの程どうぞよろしくお願い致します。