本日は府中市上山町の長谷寺様の寺墓地にて墓石の撤去作業をさせて頂きました。
立派な石垣のある、また参拝しやすい様に整備されたお寺様でした。
失礼な言い方ですが府中市とはいえ、山のてっぺんに位置する場所でした。
急な勾配のつづら折りの山道を(勿論1車線)4tトラックでのぼります。
途中ガードレールの無い道もあったりと恐怖を感じながら助手席に座っていました。
墓地は整備されていたので重機も入りやすくお蔭様でスムーズに仕事が出来ました。
約20年前に当社で自社加工して建立されたお墓です。現在の中国加工の様な派手な加工や細工等はなく、極めてベーシックな形のお墓ですが威厳を感じるのは私だけでしょうか。
全てのお墓を撤去して、真砂土を新たに敷いて完了です。
施主様は県外に出られていて、そちらの方にお骨も移された所謂墓じまいです。
1年で約3件程墓じまいのご依頼を頂きます。
こういった、地元にお墓をお持ちで、地元を離れて都市部へ出られた方にとってはお墓参りをする事も出来ず、管理もできない状況というのは悩みになります、しかもお骨はお墓の中にありますから心理的にも不安になられるかと思います。
そういった意味からもお骨は近くのお寺に永代供養してもらって、墓じまいをされるという方が増えているのだと思います。お墓をお引越し、もしくは新たにお墓を建てるというのも経済的負担も大きくなりますので最終的に墓じまいになるわけです。私たちにとっては墓じまいというのはせっかく作らせて頂いたお墓という意味では残念ですが、根本としてはご先祖様を敬い、大切に思うという心、そばに居てもらい、いつでも会える環境を作るという事が大事だと思います。
私たちもその事を忘れず仕事をしていかないと間違った方向に行ってしまうかもしれません。
お寺の整備などをした際の寄付をした檀家の名前などを記した石板が4枚建てられていました。古くは昭和40年代から平成18年まで4度のお寺の整備などが行われて現在の様な立派なお寺になっているという事です。檀家の寄付なしにはできない事でもある為、よほど檀家の皆さんから大切に、また敬われているお寺なんだなと感じさせられます。