26,27日と福山市大門に墓石5基のクリーニングに伺いました。
今回は全て庵治石のお墓のクリーニングという、滅多に経験できないようなお仕事をさせて頂き、本当に有難い事です。
庵治石は非常に硬く、磨けば素晴らしい艶と独特の石目を持つ唯一無二の最高級石材です。それでもやはり苔や水垢がつくのはどの石材でも同じです。
ですがクリーニング後、改めてその素晴らしさを再認識することが出来ました。
建墓後年数の経過するお墓でも、クリーニングをした後には素晴らしい色つやを取り戻してくれました。画像は左側がクリーニング前、右がクリーニング後の画像となります。色の加工はしていませんが、クリーニング後の画像は青みのあるとてもきれいな色をしているのが確認できます。
高圧洗浄機で基本的な汚れと彫刻文字の汚れを綺麗に落とす事からスタートします。クリーニング前の画像は、文字が黒っぽくなっていますが、実はもともと白色が入れられているものと、色を入れられていないお墓でしたが、苔などで黒ずんでいました。洗浄機をかける事で綺麗に落ちていることが左から2,3番目のお墓で確認できます。
各部材の付け根には水垢汚れがびっしりとついていましたので、スクレーパーで表面の汚れを削り落としていき画像の様に綺麗に落とす事が出来ました。
子の汚れは本当に強敵で疲れます・・・が、落とすと本当に見違えるようになりますので、諦めず、少しずつ少しずつ落としていきました。
左から1,2番目のお墓は鏡面磨き仕上げのされていないお墓で、特に芝台については研磨のかけられていない状態の石材でしたので、スクレーパーで表面の汚れを削り落とすという方法では綺麗になりません。こういう場合は同じ程度から少し細かい粗さの研磨機で石材表面を研磨して新しい面を出していくようにします。石屋ならではの方法と言えるかもしれません。
彫刻文字の周りにも水垢汚れがついていた為字がぼやけて見えていましたが、こちらもスクレーパーで汚れを落とす事ではっきりとした文字の輪郭が蘇りました。
丸まる2日間、とにかく洗って削って磨いてを愚直に繰り返して、何とか全てクリーニングする事が出来ました。非常にやりがいのあるお仕事をさせて頂きました。有難うございました。施主様にもお喜びいただければ最高の幸せです。