本日も府中市上下町で工事です。
昨日外柵、巻石などを撤去しましたので、いよいよ間知石の解体です。
解体工事はやってみないと中がどうなっているかわからないのでドキドキします。
今回傾いた理由は何なのかが分かっていきます。間知石を据え付けると、間知石の固定と土圧によるせり出しを防ぐため、裏にコンクリートを打設します。今回は基本的にはされていました(一部雑な個所もありましたが)が、粗骨材が入っていないようなコンクリートでした。いわゆる弱いコンクリートでした。なので斫り機で割と簡単に解体する事が出来ました。
問題は基礎コンクリートの部分でした。通常は基礎コンクリートを打設し、固化してから丁張通りに据え付けていきます。間知石は規格通りにほぼ同じ大きさで作られているので、基礎コンクリートの上に微調整を加えながら据え付けていきます。
ですが、今回の間知石は恐らく空練に近いコンクリート、しかも粗骨材はジャミという5ミリ程度の砕石を使用してあります。これを数センチ敷きながらすぐに間知石を据え付けて高さ調整をしていっていたのだと思います。なので、基礎部分はパサパサ。そして間知石が一部基礎にめり込んでいたりして、据え付けた後沈んだことが想定される箇所が複数ありました。一つ40㎏程度あるものなので、そりゃこうなります。間知石は底部の接地面が少ないので余計に荷重がかかるので尚更です。
通常はこのように、基礎コンクリート(捨てコン)を打設してから行います。
このコンクリートに墨だしをする事で、正確に据え付けることも出来るので、今回の間知石は何を基準にしながら据え付けたのか良く分かりません・・・
とにかく沈んだ原因の一つには違いありません。
解体終了。
2個ほど残っているので次回行います。